指導の属人化
- 現状
- ベテランの判断は、暗黙知と試行錯誤の積み重ねでできています。その多くは、他者に伝わる言葉になっていません。
- 影響
- 指導者ごとに教える内容がばらつき、どの先輩につくかで新人の育ち方が変わります。
Why
どの職場も人も時間もぎりぎりです。日々の業務はこなせても、そのやり方を言葉にして次の世代へ手渡す余白がありません。 私たちは、現場の課題を次のように整理しています。
Our Model
新人教育の土台は、それぞれの職場にあります。 安全管理やガイドラインに沿った標準的な臨床を早く確実に身につけることは、各施設の新人教育が担います。
けれど、その教育を担う指導者自身が学び、悩みを相談できる場は、職場の中にはほとんどありません。 Rehastud は、施設を越えて指導者が集い、指導と研究を学び合う場をつくります。 そこで育った指導者が職場に戻り、土台そのものを強くしていきます。
Philosophy
知識や手技を教えるだけでは足りません。 「なぜそうするのか」「理学療法士として何を大切にするのか」という行動の原理が、 教える人から教わる人へ受け継がれたとき、教育ははじめて完成します。 学びの場を離れたあとも、自ら学び、現場を良くし続ける人を育てます。
硬いところを伸ばし、弱いところを鍛える。それだけなら誰にでもできます。 専門職の価値は、複雑な状態を瞬時に読み解き、仮説を立て、外れたらすぐ次を試す 試行錯誤の質にあります。 そして「この先どうなるのか」という不安に、根拠ある見通しで何度でも応え続けること。 ときには「ここから先はできない」と誠実に線を引くこと。それがプロの仕事です。
セラピストがいなくても、患者さん自身が自分の身体を理解し、課題を解決していける。 そのために、運動療法と並ぶもう一つの柱としてコミュニケーションを位置づけます。 治療の1時間だけでなく、残りの23時間をどうデザインするかまでが臨床力です。
限られた時間、道具、ルールの中で、どうすればこの人はもっと良くなるか。 理学療法はそれを追いかけるゲームでもあります。 「やらされる仕事」を「やりたい探究」に変えるマインドを、指導者から新人へ。 楽しむ指導者のもとでこそ、楽しむセラピストが育ちます。
Activities
収益を目的としない、仲間どうしの学びの場です。参加費は会場費などの実費程度を予定しています。 対象は理学療法士・作業療法士・言語聴覚士。まずは理学療法士から始め、順次広げていきます。
新人・若手の指導を担うセラピストが、同じ仲間と1年間かけて「教える力」を磨くプログラムです。自分が実際に行っている指導を題材にし、現場の暗黙知を、教えられる形に変えていきます。
臨床の疑問を研究にしたいセラピストに、研究経験のあるメンバーがメンターとして伴走します。臨床での気づきを、知見として残せる人を増やします。
メンターを経験すること自体が、指導者としての成長につながります。修了者が次のメンターとなる循環を目指します。
職種を越えて一つの症例を囲み、互いの見方を学び合う場や、ベテランの判断の根拠を言葉にして蓄積する取り組みを、活動の広がりに合わせて育てていきます。
Approach
指導者コホートで共有するのは、明日から現場で使える「指導の型」です。
人物像・能力・得意分野・価値観を丁寧に見立て、強みは伸ばし、苦手は周りの力で補う体制をつくる。
動作分析中の新人は、注意のほとんどを目の前の課題に使っています。一度に一つ、狙った場所に意識を向けさせる。
運動学、生理学、運動学習 ― 行き詰まったときに別の見方を差し出し、自分で答えにたどり着く経験をつくる。
「自分で考えたこと」「調べたこと」「誰かに聞いたこと」。出どころによって、深め方も確かめ方も変わる。
標準的な水準を下回る期間をいかに短くするか。早く安心して任せられる人を育てることが、患者さんを守ることになる。
うまくいかないときこそ新しい知識と技術を得るチャンス。学んだことを臨床で試し、「効いた」実感を積み重ねる。
Team
Rehastud は、県内で神経理学療法に取り組む理学療法士を中心に活動します。 病院・施設で日々患者さんと向き合い、後輩を育てている現場のセラピストたちです。
場をつくるのは、県内各施設で臨床と新人指導を担う現役のセラピストです。机上の理論ではなく、明日の現場で使える形で分かち合います。
脳卒中をはじめとする神経疾患は、回復期で担当する患者さんの多くを占め、専門性が強く問われる領域です。ここで培った知見を土台に、分野を広げていきます。
一つの職場だけでは持ちにくい「比べる視点」や「相談できる仲間」を、施設を越えたつながりを通じて県内の指導者に届けます。
一緒に活動をつくる仲間も募集しています。お問い合わせからご連絡ください。
Roadmap
中心となる仲間とともに、県内の施設・セラピストへヒアリング。指導者コホートと研究メンタリングの内容を設計。
理学療法士を対象に、指導者コホート第1期と研究メンタリングを開始。参加者の声をもとに内容を磨き込む。
作業療法士・言語聴覚士へ対象を広げる。修了者が次の期の担い手となり、学びが職場から職場へと広がる仕組みへ。
指導者コホートへの参加、研究の相談、活動への協力など。 「うちの職場でも何かできないか」という段階からご相談いただけます。
メールで問い合わせる※お問い合わせ先メールアドレス(またはフォームURL)を設定してください